2次元CAD「FUTURE」の概要
汎用2次元CAD FUTURE32は、DOS版からWindows版と経て、ユーザーの意見をより反映しながら進化し続けています。
充実したCADコマンド群に加え、設計効率をアップ させる為のユーザー独自のカスタマイズ機能を多く備えています。
パラメトリックな部品(SVL)を作成する機能や図面情報を簡単にExcelへ抽出するソフト(Pickly)なども付属し、お客様独自のスタイルを構築することができます。
更に、従来のCADの概念を越えアプリケーション・プラットフォームへと進化し、 CADアプリケーションの開発・展開を通して強力で実用性のあるソリューションを提供します。
FUTURE機能のピックアップ
操作性の向上
FUTURE32は豊富なカスタマイズ機能を持ち、お客様のスタンスに合った画面構成やコマンドの並びを自由にカスタマイズできます。
またV12からはコマンドライン入力 による実行やマウスの右クリックでのモード切替など使いやすさを追求しました。
オリジナルコマンド(SVL)の作成
FUTURE32ではSVL(Shintech Visual Language)というパラメトリックな部品を作成する機能があります。
一度作成すれば、あとは数値入力や必要な線分などを入力するだけで部品の描画ができます。
これは大変強力な機能で、図面を描画するのに必要な時間を大幅に短縮できます。 更にオリジナルのコマンドとして利用することができ、コマンドページ編集により簡単にコマンドとして登録が可能です。
Pickly
Picklyは、CAD図面内のいろいろな情報を簡単な操作で抽出し、数値やテキストデー タとして利用できるように、そのデータを Excelの表へ貼り付けることが可能なソフトです。
CADデータはDXF、DWG、JWW、など様々な形式のデータを取り込むことが可能で、指定した色、線種のもののみを取り出したり、記事だけを取り出したりと、 必要に応じた図面内の情報を取り出し、利用することが可能です。 (Microsoft Excelは、Microsoft社の製品です。)
豊富なコマンド群
FUTURE32は汎用CADとして多くの便利なコマンドを持っており、一つのコマンドでも モード切替によって様々な動作を行います。
右クリックでもモード切替が可能で、より簡単に切り替えることができるます。 コマンドは全てコマンドラインからも実行可能であり、テキストファイルで コマンドラインのキー割り当てを簡単に設定することができますので、 実行したいコマンドへアクセスがスピーディーになります。
FUTURE製品の構成
製品構成 (最新はVersion12)
機能 | FUTURE32 | FUTURE32 Slim+ | FUTURE32 Slim | FUTURE Jr. |
---|---|---|---|---|
汎用コマンド | 全て | 全て | 一部制限 | 販売終了 |
SVL作成 | 可能 | 100ステップまで可能 | 不可 | 販売終了 |
SVL実行 | 可能 | 可能 | 可能 | 販売終了 |
Pickly | 付属 | 付属 | なし | 販売終了 |
PRO-CADのバージョンに対する対応表(現在、PRO-CADはFUTURE32に統合されました)
PRO-CADバージョン | FUTUREバージョン |
---|---|
PRO-CAD8 sp(SVLオプション付) | FUTURE32 V11・V12 |
PRO-CAD8 sp(SVLオプション無) | FUTURE32 Slim+ V11 |
PRO-CAD LT Ver2 | FUTURE32 Slim V11 |
PRO-CAD LT | FUTURE32 Slim V10 |
PRO-CAD8 | FUTURE32 V10 |
PRO-CAD98 | PRO-FUTURE32 V9CAD98 |
PRO-CAD95 | FUTURE32 V7 |
FUTURE製品の仕様
- 本体 : Windows対応PC
- CPU : Pentium以上(PentiumII以上を推薦)
- メモリ : 32MB以上(128MB以上を推薦)
- ハードディスク : 500MB以上の空き容量
- OS : Windows98以降
- 推薦アプリケーション : Microsoft Office2000 以降(Pickly使用時)
- (Microsoft Office2000は、Microsoft社の製品です。)
仕様 | 仕様の詳細 |
---|---|
内部演算精度 | 16桁倍精度演算 |
最大要素数 | 無制限 (全ステップUNDO/REDO可能) |
作図領域 | 0.000001mm~10億km |
画層数 | 1,000画層 (画層間のデータ転送可能) |
座標系 | 32座標系設定可能 |
属性 | 色・16色,線種・8種 |
要素検出方法 | スナップ機能による端点、交点、要素、中点を検出可能 |
データ管理 | 部分図,ライブラリー,数は無制限 |
文字フォント | 標準ベクトルフォント,各種TrueTypeフォント |
カスタマイズ言語 | SVL (Shintech Visual Language),Visual Basicサポート |
入出力フォーマット | 標準装備(DXF、DWG、JWC、JWW、SFC、P21) オプション(CL) |
形鋼データベース | 各種標準形鋼の断面図,上下面図,横面図を自動作画 |